エンデューロバイクの水没車復旧マニュアル2st編
エンデューロでは、川を渡ったり、川の側を走ったりするなんてことありますよね。
で、間違えるとこうなっちゃう訳です。
でも、これはやり過ぎですね(笑)
今回は、水没車両の復帰マニュアルなんてのを作ってみたいと思います。
まずは、水揚げします。タイダウンベルトを何本も繋げて車両にくくりつけます。
↓
沈みました。
さぁ、ここからがマグロとの闘いです。
暴れるマグロをこの人数で強引に手繰り寄せます。
水揚げの瞬間は緊張します。
車体が上がってきて浮力が無くなってくると、引っ張っても動かなくなります。
ここからは強引に引っ繰り返します。
最後は優しく、キズを付けると値が落ちます。
脱線しまくりでしたが、ここからが復旧マニュアルです。
1. 車両を立ててチャンバーから水を抜ましょう。
抜けきるまでしっかりね。
2. エアーフィルターに水を吸ってますので、エアーフィルターを外します。
3. スパークプラグを外します。
4. 車両を引っくり返して、シリンダー内の水を抜きます。クランキングをするとよく抜けます。(クランキングは、ギヤをトップに入れてリヤホイールを回せばオッケー)
5. 車両を再度立てて、もう一度チャンバー内の水を抜きます。
6. キャブレーターフロートチャンバーのドレーンを外して水を抜きます。
燃料タンク内にも水が入っていないかチェック、入っているとかかりませんので、抜きましょう。
7. スパークプラグを取り付けて後はひたすらキック!
かかりました!
レース中ならこのまま走っちゃうと思いますが、練習中ならピットに戻って各部の水抜きをしっかりやりましょう。
特にエンジン内部に入った水分は大敵です。
本来は、一度分解して清掃したいところですが、なかなか現実的ではない場合が多いです。
ギヤオイルは、水と混ざって白濁してます。白濁が無くなるまで、何度か交換しましょう。
水と一緒に砂なども入っていると思います。水没したら、少なからずエンジンにダメージがあると思ったほうがいいでしょう。
4ストエンジンの車両も同じような要領で復旧できますが、エンジン内部の構造が複雑なため、ダメージも多いと思います。すぐに分解、清掃しましょう。
できれば、水没は避けたいものですが、男の子は好奇心旺盛な生き物、行っちゃえ的な時がどうしてもあります。
今回もそうですが、ピットから遠く、自走しないと帰れない時などの役にたてばと思います。