YAMAHA YZ250F エンジン故障事例
連休が明けてからもエンジン整備が続いているナグモです。その中でも注意した方がよい事例をご紹介。
車両はYAMAHA YZ250FX
今回、エンジンのオーバーホールで入庫したのですが、分解前のエンジンチェックで異音が少し気になってました。
それでも少しだったので大したことは無いだろうと思ってましたが、クーラントを抜いてみると画像の様な色で量も100ccほどしか出てきませんでした。
これはもしや!?と思いエンジン分解を進めていくと、各部の摺動部にカジリが起きてしました。
こうなると、腰上の部品はほぼ全滅、クランク大端部のサイドクリアランスも規定値を大幅にオーバー、部品代で30万円を超える見積もりに、、、
原因はヘッドガスケットが抜けて、クーラントラインと燃焼室が繋がってしまったことにより、クーラントが燃焼してしまい減少。吹き抜けた燃焼室内のカーボンが残ったクーラントを茶色に染めたということです。エンジン内部のカジリはオーバーヒートによる油膜切れですね。
今回の車両は3年近くエンジンを開けたことが無かったそうで、定期的にメンテナンスしていればこんな事にはならなかったと思われます。
壊れてから直すという方も多いと思いますが、今回のように壊れてしまってから直すとなると高額な費用がかかることもあります。
定期的なエンジンメンテナンスは大事ですよ!