KYBフロントフォーク壊れた
オフロード競技車両で採用されているKYBサスペンション、当店でも整備することが多い部品です。
今回は内部部品が故障して減衰力が全く効かなくなった事例をご紹介。
今回はYZ20FXですが、KYBのカートリッジ式フロントフォークならほとんどが同じ構造ですので、メーカー問わず参考になると思います。
で、何が壊れたの?ってことなんですけど
これです。
オイルシールです。
フロントフォークをユーザーさんご自身で整備する方もいると思いますが、こんなシール見たこと無いと思います。そう、この部品の部分は非分解指定なので分解しません。もちろんメンテナンスマニュアルにも載ってません。
ですが、ゴムでできたシールですので、当然駄目になることはあります。
インナーカートリッジのこの部分に入ってます。
プッシュロッドが収まる部分です。
特殊工具で分解すると内部にこの青いシールが入ってます。
インナーカートリッジは内部をオイルで満たすことにより減衰力が効く仕組みになってますが、
このシールが駄目になるとインナーカートリッジ内のオイルを保持できず、アウター側へ流れてしまいエアー噛みを起こします。
エアーを噛むと、減衰力が効かなくなり、バネだけのポヨンポヨンなサスペンションになってしまいます。
交換すれば良い部品なのですが、非分解部分ということもあり、なぜか純正部品単体では部品が出ないんです。
こちら、YAMAHAのパーツリストですが、矢印の部分に例のシールが入ってます。
このシールが駄目になったらインナーカートリッジごと交換しなくてはならんのかい!
ということになっちゃいます。これ約4万円します。
こーいう部品は部品単体で入手できるようにしておいて欲しいものです。
でもご安心ください!当店では独自ルートを使いシール単体を入手することができます!
単体販売はできませんが、当店にて修理可能です。
その他、サスペンションに関するメンテンナス、お気軽にご相談くださいませ!
おしまい。