KTM250EXCセルスターター故障修理

店長の長嶋です。今回は、先日修理した車両のご紹介!

エンデューロレースに出ているとエンジンを再始動しなければならない場合がよくでてきます。そんな時に役に立つのが「セル」です。「スターター」とも言いますね。

セルの無い車両はしかたないとして、セル付きの車両で、セルが使えなくなったらどうでしょう?

ただ重りを載せた車両になっちゃいますね。今回のお客様の車両がそうでした。この状態でレースに出て、キックが辛すぎてリタイヤしたそうな、、、

KTMの2stはセルが故障しやすいとは、よく聞く話です。

 

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これが故障の原因のギアです。スクーターのスターターと同じような構造になっていて、スイッチを押すとセルモーターが回り、このギアが飛び出して、クランキングします。

今回は、このギアのセルモーター側と噛み合っているギアが空回りしてました。本来は、センターのシャフトと一緒に回らなくてはならない部品です。

 

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引っ張ってみると抜けちゃいました。

構造をみると圧入になっているようだったので、戻してカシメてみました。手では回らないようになりましたが、再度組み付けてセルを回すと、空回りせずにエンジンかかりました!

が、何回かためしてると、結局空回りしちゃいました。直す方法はあると思いますが、今回のパターンだと交換しちゃった方が現実的だったので、交換しました。

KTM2stセル付き車両に乗っているお客様で、セルが故障したら、まずここを疑ってみるとよいかもしれませんね。

今回はピンポイントな整備の紹介でした。

 

 

 

 


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